チームの柱

某スポーツ紙に大柴選手のコメントがでていた。先日の高桑選手のコメントにもあったとおり、今シーズンのチーム状態と来シーズンに向けたビジョンについて選手側からも問題意識と要求があった模様。具体的な内容は中々表に出てこないが、大柴が感じていた今シーズンのチーム状態は、まだまだプロ集団としては充分ではなかったらしい。いままで仙台の歴史をみるなかで、今に始まったことではないが、試合は当然のことだが、試合で力を発揮するために練習そして私生活などプロとして集中した日々を送れるかが選手生活にとって最も大事なことと思う。
ブランメル時代そして清水前監督が仙台に就任した時のエピソードは有名だが、年月はたったものの、悪しき伝統というかいわゆる「ぬるい」環境がどこかに残っているのかもしれない。ベルデニック監督就任により、規律重視のなか練習環境などの見なおしがかなり計られたようにも感じるが、若手中心となったチームにどこか学生気分みたいな雰囲気があったのかもしれない。何でも感でもギシギシに縛りつけると言うのは賛成できないし、笑顔も見えないような練習もどうかと思うが、プロとして何が必要か?コンディション作り、基本技術の向上などは日々の積み重ねからしか生れないし、それを維持しつづける気持ちがいわゆるプロ意識というものなのだろう。リラックスと集中をうまく切りかえる事が出来る事も重要な要素。若い選手はそう言う姿勢を経験者から学ぶ必要がある。
今の仙台には、高桑・大柴・熊谷・根引・ゴッツェと経験豊富な選手がいるし、若手にぜひその経験を惜しみなく伝えて欲しい。最終的に努力するのは個人個人なのだが、サッカーに限らずどんなこともそうなのだろうが、経験者は若手に姿勢を見せることも大事な仕事なんだとつくつく思った。

私の場合は仕事上で直接手本にする先輩がいなくてというかいなくなってしまい、手本が居ない環境で仕事する苦労はわかるつもりだし、手本にすべき先輩が居ると言うのはある意味幸せな事だ。自分は後輩に手本にされているかどうかは全く自信ないけどね。